第9号

1994.5.20 発行

すべては光

 光るすべては光る   

光らないものは ひとつとしてない

みずから光らないものは 他から

光を受けて 光る     (坂村真民 さかむらしんみん


<編集後記> 今回、新しくワープロを入れ紙面も少し広げました。また、本格的な印刷にしたため、協賛の方にもご協力をいただきました。この紙面を通じてたくさんの方々との交わりが生まれ、ネットワークが広がれば、とても嬉しく思います。記事に関する皆様のご意見やご希望、また生まれながらに死を宣告されたと評された羽田政権などについてのご意見などお待ちしています。

おすすめの一冊

新しい女性の創造  ベティ・フリーダン 著・三浦富美子 訳

『女らしさ』を賛美する風潮は造られたワナであったことに、あなたは気づくでしょう。フェミニズムの原点をやさしく語る。明快な分析と論理は女性たちに生きる勇気を与えます。自分らしく生きたいあなたの必読の書。    大和書房 ¥1800


クッキー Time

女のためいき ①

                    さくら 風子

 高校生の団体が賑やかに行き過ぎると、平日の美術館はひっそりと静かになった。志保はさっきから一枚の絵の前に佇んでいた。それは、夜の湖を描いたもので、暗い湖とつながった夜明け前らしいほの白い空が、子供の頃、喘息で家族と離れて療養していた病院の窓から見た景色によく似ていた。
 眠れない夜、そっとベッドから抜け出し、背伸びして夜の湖を見ていたあの頃の幼い自分が、忘れていた記憶から蘇えってきた。「志保ちゃん」
 絵の前でぼんやりしていた志保は突然、背中をたたかれ、驚いてふりかえった。
 「その絵、ずいぶん気に入ったんだね。さっきからそばにいたんだよ。気がつかなかった?」
 「あら、信ちゃん」
中学、高校と同級生で、今は志保の親友美紀の夫となっている信一郎だった。
 「どうしたのよ今頃、仕事は?」
同級生のよしみでずけずけと言うと、信一郎は頭をかきながら
 「今、得意先へ行った帰りなんだ。ちょっとここで休もうと思って。悪いことはできないなあ」と笑った。
 目尻に陽気なしわが寄るこの笑い方が、学生の頃、女の子にとても人気があった。
 「信ちゃん、お茶でも飲もうか」
親友の美紀と結婚してからは、意識して親しくしないようにしていたのに、今日の志保はひどく人恋しかった。

あの湖の絵の魔法にかかったのかしら、と志保は思った。

                   ─  つづく  ─

町かど ーバスのことー

☆バスも利用しよう!☆

 東武古河線がなくなるって噂があるけど(東武バスでは否定)、これ以上バス路線がなくなり、鉄道もないとなると、益々、陸の孤島になっちゃうよね。これから老齢者会というのに、病院通いや孫に会いに行く年配者にとってはなんともやりきれないんじゃない?また、バス通学の中学生や高校生にとっても悩みの種よね!親に送迎などで甘えないわけにはいかないものね。(自立心が育たない)

 地域の発展を願うなら、バス路線の充実、または鉄道誘致などを考えて欲しいよね。利潤追求の経営だけでなく、住民にとっての利益も追及していく方向での運営を行政と共に考えて欲しいものだね。


ちょっと一言

F1ドライバーのアイルトン・セナ選手の事故死は泣いても泣ききれないほどくやしい思いをしたね。それにしても人は何故スピードに命をかけるのだろうか?
 4月放送のNHKテレビで「時速300キロの世界ってどうなんですか?」という質問に日本の片山右京選手は「音の無いトンネルを走っていくようで、怖いけどリラックスしている時なんです」と答えている。
オーッとため息のでるような一言ではないか! 

もうひと花咲かせたいあなたへ

        ━石川 優子さんの場合 ━

三十路を過ぎたらオバサンだって言うけど、四十路を迎えてこそ、人生は花なのよ!今回は不惑の年からの再出発を企った、石川優子さんをご紹介します。

 境町に来て二十余年、40の年齢をものともせず、去年の春突然、看護婦になることを決意、現在看護学生として、働きながら勉学に励んでいる彼女に一問一答。

  • Q:何故、看護士をめざしたの?
  • A::第一には経済的に自立したかったから。主婦とか母親 だけの立場では、本当の自分らしい人生が送れないと思って。
  • Q:でも、自立は他の職業でもできるのでは?
  • A:お金を得るだけならそうね。でも私はその上に、人のために  なることもしたかった。                  看護という職業は人を差別してはいけない仕事なのでやりがいがあるのです。だって病気になったら皆、同じでしょ?金持ちも貧乏な人も、老若男女、外国人でさえ病気になれば、いわばただの人なんですよ。そうした同じ立場の人に、同じ奉仕してあげなくてはならないのが看護なんですね。
  • Q:若い看護士さん達との違和感は?
  • A:若い人達は素直にものを言い、愚痴をこぼさず、夢があるのがいいですね。違和感より生きるエネルギーを感じます。

 20年前にタイムスリップしたように、新鮮な毎日とか。正看護士めざして、長く暑い夏が今年もやってくる。瞳の輝きが美しい優子さん、頑張って!

第10号

1994.8.20 発行

いつだったか きみたちが 空をとんでゆくゆめを見たよ

風に吹かれて ただひとつのものを持って

旅する姿が うれしくてならなかったよ

人間だって どうしても 必要なものはただひとつ

私も余分なものを捨てれば 空をとべるような気がしたよ

     ━━━ 星野富弘 ━━━ 


おすすめの一冊

男と女  変わる力学  家庭・企業・社会

               鹿嶋 敬 著

 20年の日本経済新聞記者としての豊富な取材と通して、見えてきた、新しい男と女のの拘わり方を、長年の男性経験(男性優位社会)から本音で語る。いい男、いい女への返信を図るあなたのよい資料となるよ。    岩波新書 ¥620


<編集後記> 各地で夏祭りが盛んだけど中でも中年のカップルが目につく。わしも族や濡れ落ち葉対策ににはグーね。総和町では男性のための料理教室が開催されたとか。なんと言っても主婦の仕事を(シャドウワーク)を家族みんなが出来る状態にしていかない限り、本当の女性解放(=男性解放)はあり得ないと思うのだけど・・・?

クッキー Time

女のためいき ②

                    さくら 風子

美術館から大通りに抜ける小道は、深い緑に覆われて、ひんやりと涼しかった。 

空からセミの声が降ってくる木立の中を歩きながら、志保は時々、横の信一郎を盗み見た。志保が片思いしていた学生の頃よりも、ほんの少し太って幸せそうに見えた。
 「志保ちゃん、もしかしたら何か悩みがあるんじゃない?」
 黙々と歩いていた信一郎が遠慮がちに聞いた。
 驚いて信一郎を見上げる志保に、少し照れたように笑いかけて、
 「昔から悩みがあると、ああやって美術館の絵の前にぼーっと立っていただろう」
 志保は陽の光に踊る木の枝に気をとられたふりをして黙っていた。
 志保の勤めるアパレルメーカーでは近頃の不況で、ますます利益を求める営業側と、個性派揃いのデザイナー達が火花を散らしていた。デザイナーの中では、古株で自然とまとめ役になっていた志保にとっては、頭の痛い毎日だった。
 でも、そんな愚痴は話しても仕方のないことだし、また、話す気にもなれなかった。
それより信一郎がそんなに志保のことを見ていてくれたのが意外だった。
 でも、私は何倍も信ちゃんのことを見ていたのよ、と志保は思った。
 黙り込んでしまった志保を見ると、信一郎は急に明るい口調になって、
 「あ、そうだ。これ」と、ポケットの中を探った。そして中から小さな紙片を取り出した。
 「これ伊万里焼の展示会の入場券。志保ちゃん、こういうの好きだったろう」
 お礼を言おうと志保が口を開きかけた時、高い木の上で鳥が一羽、ひときわ高くさえずり始めた。志保は一瞬、目を伏せて、とまどいながら信一郎を見上げた。
 「信ちゃんと一緒に行きたい」

                   ─ つづく ─

もぎたての人 境の紙ワザ師

和紙作家 坂本直昭展 総和町「スカーレット」にて

 「母なる川よ、平原の町」と題して和紙の世界を展開した境町出身の坂本直昭さんの展覧会を訪れました。作品の展示してある部屋に足をふみ入れたとたん、深いため息と共に、感性を刺激され、適切な言葉が見つかりませんでした。数秒後、床に敷き詰められた和紙の上にしっかりと座り、その温かさ、また、独特の香りの中にどっぷりと浸っている自分がいました。

 坂本氏のアメリカ人の奥様は、その部屋に入ったとたん、感動のあまり泣き出してしまったそうです。人が人を、その作り上げたもので感動させるという事はとても素晴らしいことだとは思いませんか?そのすばらしさにも拘わらず坂本氏は飾りや気取りのない淡々とした表情でこう語ってくれました。

「この町は、『力の強いもの』、『勝者』が支配していく。しかし自然の営みまでは支配することは決してできない」

 この母なる川『利根川』で8年前に初めて紙を漉いたそうです。その川をこれ以上汚して欲しくはない、という故郷の自然を愛する坂本氏の気持ちがこちらにも十分伝わってくるようでした。


町かど 

住民自治シンポジウム ~三和町~

 去る、7月17日(日)、三和町公民館においてシンポジウム「住民自治で新たな流れを」が開催されました。「行政監視運動」と「住民自治」をテーマに県内や近県で多彩な運動を展開している十数名のパネラーによる報告や呼びかけがありました。

 ゼネコン汚職が摘発されてから、1年、三和町では住民によるサーチライト運動」が動き始めました。住民側から行政を監視し、告発しようという動きです。

 人がいて行政があるべきです。そういう呼びかけに約60名の人が参加しました。一人一人が立ち上がり、行動することによって社会は変わるはずです。

 「人にやさしい政治」を強調された村山総理に期待したいのだけど……


"友だち"の輪

桜井友子さんで~~す!
朝、自転車のペタルを踏み、1日の数時間を過ごす職場に入る。そこには何十色もの色鉛筆がある。芯は研がれ、それは魅力的だが、すらすらと色が塗れてしまう。下絵があるからだ。 
 午後、帰宅。いつもの自分に戻る。手元には3色の色鉛筆がある。芯を出そうにもなかなか削れない厄介なものだが、眺めているだけでも飽きることが無い。ただ行き帰りの一人の時間が私のストレスを増大させている。
 2足のわらじ・・というが履けるものなら何足でも履きたい。私の中のキャンパスは限りなく広い。

異文化コミュニケーション

      ━━━ 寺内さんご夫妻訪問 ━━━

国際交流と言うと、いろいろなことが考えられるけど、「国際結婚」も異文化交流と言えます。日本人同士の結婚され何かと難しいこの時代に国際カップルの男と女、夫と妻の関係は?
 先日、境町出身で、アメリカ在住の寺内祐二さん、ベスさんご夫妻にお話しを伺いしました。
 祐二さんは、1976年に薬科大学を卒業後、アメリカに留学しました。働きながら勉強し、(ニューヨーク大学)博士号(微生物学)を取得したそうです。現在はホットスプリング市にある病院の培養室々長として勤務してます。
… 奥様は看護婦さんだそうですが、職場でお知り合いに?
「大学時代に出会い、結婚しました。4人目の子どもを妊娠中に看護学校に通いました。」
…日本では難しい状況ですが、ご主人の協力が大きいのですね。
「もちろん、幼稚園の送り迎えはしましたが、彼女の両親も協力が大きいのですね。
…日本男性と結婚したことに対する周囲の反応は?
「アメリカには色々な人種がいますから特に問題はありません」
…日本とアメリカの女性は違いますか?
「自立心があるので離婚率は40%と高いですが・・・」

  他にも賃金の格差、銃の問題、日本人狙撃事件の事などたくさんお話を伺いましたが、二人の話しぶりは気負いも無理もなく、彼等の資質の素晴らしさを同時に、アメリカの懐の深さを感じました。
 「異文化交流」は理解し合い、認め合う事だと言われていますが、それさえ出来れば「国と国」はモチロン、「男と女」、「親と子」などあらゆる関わり合いはスムーズにいきそうな気がしてきます。
 「彼と結婚出来てラッキーよ」と言ったベスさんんの笑顔が幸せを物語っていました。

明るくない明るい選挙

 境町に「明るい推進協議会」があるのを知ってる?

 今、この組織へ旧女性役員がクレームをつけている。

 事の発端は、去る、5月27日の役員会席上、事前の連絡もなく、役員解除になった、女性3人が、対等に扱われなかったことに立腹、退席したにも拘わらず、総会を行い解任は決定した。(総会出席者39名、内役員10名、女性0)当て職の多い役員会ではフツーのこと。

でも、この組織は昭和62年に当時補選挙時の乱脈さを是正しようと、区長会、母の会が発起人となって、住民側から組織されたもので、その名の通り、明るい選挙推進が目的なのだ。運営の主体は境町青年会議所に一任されていて、町より年間10万円の補助金が支給されている。

 このことに他の解任させられた女性役員たちも憤り、今まで活動らしい活動をしなかったことにいら立ちを覚えていたところでもあり(前副会長談)去る、6月13日、前女性役員6名で「境町選挙管理委員会」及び、「境町選挙管理委員会」への質問応を提出した。内容は、①解任の理由、②活動の停滞理由等5項目にわたっていて。6月30日付の回答によると、①事務局が変わったのでよく把握していなかった。②女性役員は宛職と思った等回答にはほど遠い(発足当時の幹事・談)もので、再度、彼女たちは質問状を提出した。7月末までに回答を求めたが、8月3日現在、まだ回答はない。   ━つづく━

 詳細は📞 87-1032(内海)、または87-4420(加藤)まで。

第11号

1994.11.10 発行

おすすめの一冊

桃色の権力

三井マリ子 著

『政治の世界へ女性が進出することで男社会の権力を桃色に塗り替え、真の男女平等を確立しようとする、元都議会議員のレポート。世界の女性政治家の様子、議員事情、セクハラ、エイズ問題等、女性ならではの知識を与える。    三省堂 ¥1600


クッキー Time

女のためいき ③

                    さくら 風子

<前回までのあらすじ> 志穂は学生時代の片思いの相手で今は親友の美紀の夫となっている真一郎と偶然会った。そして…

 洗い髪をタオルで拭きながら、冷蔵庫から缶ビールを取り出すと、志穂はテレビの前に行儀悪く胡坐をかいた。

 テレビのニュースでは、紅葉見物の車が蟻の行列のように山道に連なっていた。
ふと、その中の一台に信一郎が妻の美紀とちいさな息子と乗っているような気がして、志保は乱暴にテレビを消した。
 信一郎と志保はあれから何度か会って、二人の間にまた昔の友情が戻ってきていた。
二十代も半ばをすぎた独身の女が友情なんて、ちょっと寂しいね、と苦いビールを飲む。
信一郎と一緒にいるときは、話しているときはもちろんのこと、沈黙が続いている時でさえ楽しかった。
 ある日、食事をしていて、ふと視線を感じて顔を上げると信一郎の真剣なまなざしに出会って、そんな時、志保は少女のように真っ赤になってしまうのだけど、だからと行って不倫と呼ばれるような、かび臭い関係にも踏み込めなかった。
 パジャマの膝が缶ビールからしたたり落ちた水滴で濡れているのも気付かないでぼんやり考えていた志保は、玄関のチャイムが鳴る音で我に返った。
時計は十時過ぎていて、「こんな時間誰かしら?」と眉をひそめながら、それでもカーディガンをはおった。
ドアの前でおそるおそる「どなたですか?」と声をかけると、アパートの薄っぺらなドアの向うから、「志保、遅くにごめんね」と聞き慣れた声がした。
驚いてドアを開けると、いつの間にか降っていた雨に、髪の毛までぐっしょり濡らした美紀と、美紀のコートを頭からすっぽりとかぶった息子の海が立っていた。 
                    ─ つづく ─

私と小鳥とすずと

わたしが両手を広げても、 お空はとべないが、
飛べる小鳥はわたしのように ぢべたをはやくは走れない
わたしがからだ体をゆすっても、 きれいな音はでないけど
あのなるすずはわたしのように たくさんなうたは知らないよ
すずと、小鳥と、それからわたし、 
みんなちがって、みんないい。

             金子みすゝ童話集より


「大きな耳と小さな口」をモットーに


          間中敏子 

人生八十年、生き抜くことができるでしょうか?

 無理だろうな、そんな気がします。

短い人生、悔いのない人生、そんな人生にしたいものです。、生きてる実感が、手ごたえが欲しい、そんな気持ちで一杯です。日々平穏これもよし、波乱万丈、これもちょっとカッコいいですね。

 両足でしっかり大地を踏み締め、大空を見上げ、時には、星を眺める、そんな余裕も欲しいところです。

 物忘れが多くなった今日この頃、そんな自分が一番嫌いです。落ち込みがひどいので肩も凝ります。明るく元気に振舞おうとすればするほど疲れます。自己嫌悪です。

 先日、市川房江さんの「八十七歳の青春」映画鑑賞し、女性として、政治家として、波乱万丈な人生、生き方に心打たれ、感銘を受けました。先生に一つ欠けている点、結婚、出産、是非、経験していただきたかった。

 出産…女性だけに与えられた誇れることだと思うからです。子供を通してのネットワークが広げられ、私自身世界が広がり、出会った方々から教えていただいたことが大きいからです。

 「大きな耳と小さな口」をモットーに歩んでいきたい、そう考えます。

 境町に嫁いで15年、新しいものを、取り入れることの困難な町です。新しいものが拒まれてしまう町、いろんな事を一生懸命頑張っている皆にエールを送ります。

行ってみよ~ヨ

クラコフ

境町の商店街から、ちょっと奥に入った静かな田園風景の中に思わず覗いてみたくなるような可愛い建物「クラコフ」はあります。クラコフという名前の由来はシェフの飯田さんが、4年前にひと月ほど滞在したポーランドの都市名だとのこと。

 「歴史と文化のある町だそうですが、落ち着いた居心地のよい店内はまだ訪れたことのない、クラコフの雰囲気を思わせます。

 「手ごろな値段で美味しいコース料理を食べて欲しい」と話してくれたシェフの口調の裏に、「クラコフ」への愛情と料理への情熱が感じられました。

1000円でコース料理が食べられるランチメニューもお勧めですが、夜は本格的なコース料理(もちろん単品も)が楽しめます。味覚の秋、お友達とちょっと優雅なお食事で優雅で楽しいひと時を過ごしませんか。

欧州料理⁂クラコフ⁂ 宮本町1784 📞87-5802


"友だち"の輪

俵木富美子さんで~~す!

自分のいでたちに…ウフ…する。

子供用の帽子、夫のジーンズのYシャツ、子供たちのお古のズボンに赤い靴。尾崎豊を聞きながらの散歩は幸せを感じるい時間。独立した長男との電話でのデート、来年から自営業の夫と働く次男、愛らしく私を励ましてくれる長女。そして私の良きアドバイザーである夫と休日に行く日帰り温泉旅行。

 そんなやり取りをほほえましく思い出す。これからの自分の人生を妻、母、女として頑張っていこうと思っている。夫に感謝しつつ。

町かど ━境町議会傍聴━

 去る、9月13日は境町議会の定例会。「男女学セミナー」生も含め35名が傍聴した。生活改善の事、役場のチラシが多いこと、また、子供の減少による幼稚園の実態等々、身近な問題の質疑応答だたので傍聴者の関心も高かったようだ。

 ただ、居眠りをしていた議員さんがいたことには驚き!傍聴者がいるのにコックリ出来る心意気はご立派!と言うべきか。私たち住民が選んだ代表であることを忘れてのこの態度、あなたはどう思う?

 もっとも傍聴者の中には「昨日お疲れだったのでしょう」という優しい?思いやり?のある方もいたことを付け加えておこう。

 でっも、「やさしい政治」ってこういう事ではないよね?村山さん!いつまで経っても変わらぬ政治に、疲れてしまっているのは私達よ。ネッ!


男女学セミナー開講

 3年目を迎えた境町の「男女学セミナー」(内海和子学級長、73名)もようやく男女共生社会へ向けての仲間づくりが期待できるところ。

 このセミナーの中で、過日、「市川房江87歳の青春」の映画上映があった。(一般公開、130名が参加)理想選挙を生涯の目的とした市川さんの遺言ともいうべきこの作品は、彼女の足跡の記録と言う地味な作品だが、その真面目な社会貢献への姿勢は、私達が忘れかけている大切なものを教えてくれた。今、女性たちが自由に活躍できるのも、個人的な幸せを捨てた彼女たち大先輩のおかげだ!

 私たちも是非、理想選挙の意味を、今、この時代に考えてみたいものだ。

手作りパンはいかが!

 手作りパンのお店ってたくさんあるけど、天然酵母と地粉でつくる、正真正銘の手作りパンはここ"青葉”にしかない筈。なんと言っても二児の母である藤本克美さんが、主婦業の傍ら、東京まで行って修行してきたのだから気合の入れ方が違う。

 マイホームの庭に建てた工房には、甘く香ばしいパンのかおりが一杯。作りの栄養士でもある親友の峰悦子さんの手伝いで、次々に新しい菓子パンが誕生する。

 今回も私たちの取材のためにわざわざ試作品のレモン風味パンやハーブ入りパンを焼いてくれた。中でもメインに売り出しているのがクロワッサン。一個150円と言えども、市販の2倍のボリュームがある。口に入れるとパリパリと香ばしく、噛むほどにうま味がじわっと広がる。あまりの美味しさに取材を忘れて舌鼓。

 パンのうま味は酵母のエサ(培養基)によるんですよ」という藤本さんは、その培養基を有機農法、無農薬で採れた大麦、小麦、餅米等のデンプン類を使用した「ホシノ酵」を基にしているそうだ。まさに安全で体に優しい。”青葉のパン”一度召し上がってみませんか?

 毎週火曜日までに受け付けて、木曜日と金曜日に焼いている。アレルギーのかたの注文にも応じる。

  ☆只今、サービス売り出し中!


明るくない明るい選挙  パートⅡ

 先の紙上で報告の通り境町の明るい選挙推進協議会で、強制退任させられた女性たち6名は、第1回目の回答では、何等、回答になっていないと言う事で、第2回目の質問を行い一か月半おくれで回答を得た。簡単に言うと、

  • 質問①・・3名のみで役員改選案を料亭で決めたわけは?
  • 答・・役員会ではなく打ち合わせ会だった。
  • 質問②・・志あるものが役員だったのに、アテ職に戻したわけは?

  • 答・・アテ職と思っていた。
  • 質問③・・女性役員(しかも副会長)に連絡もせず決めたわけは?
  • 答・・今後、このようなことがないよう役員会の充実を計る
  • 質問④・・ここ2,3年組織として活動していないわけは?
  • 答‥今後、役員会で検討します。
  • 質問⑤・・役員総数27名中、12名出席のの役員会、又、121名中30名出席の総会は成立するのか。
  •  答・・意見として伺っておきます。
しかしながら女性役員が一番聞きたかったこと、「何故、退任させられるのか」という点で、アテ職という言葉でくくられるにはあまりに女性のまじめな気持ちをほんろうされたという思いはぬぐえない。   ━ つづく ━


第12号

1994.2.10 発行


おすすめの一冊

生きるヒント
          ━ 自分の人生を愛するための12章 ━
五木 寛之 著12章のおしゃべりの中から人生論的な思い感覚ではなく、ちょっとした生活の中から、生きていることのすばらしさを見つめようとする一冊です。自分の人生を改めて、考えてみようではないですか>
              文化出版局  ¥1000

クッキー Time

女のためいき  ④

                    さくら 風子

 静かな夜だった。暖めた牛乳を飲ますと、毛布にもぐりこんですぐに眠ってしまった、海の寝息が規則正しく聞こえていた。 志保は熱い紅茶にウィスキーをたらして美紀の前に置いた。
美紀は何を言いにここまできたのだろう。志保の視線は落ち着きなく部屋のあちこちをさ迷った。不安で美紀を見ることも、話しかけることもできなかった。
 「志保、あたし信一郎と別れることにしたの」
だが、美紀は案外サバサバした口調で告げると、カップを取り上げて紅茶を飲んだ。声もでない志保にニヤッと笑いかけて、「信一郎が家にいて欲しいって言うから、仕事もやめたわ。家を磨いて、料理を作って、信一郎と海のためだけに生きてきたのよ。でもね、この頃、気持が離れてきたなって感じるの」
 海が寝返りを打って、小さな丸い足が毛布からはみ出したのをまたかけ直して、美紀は愛情のこもった目で海を見つめた。
「この子のために別れるのはやめようと何度も思ったのよ。でもね」と、志保に向き直って、「あたし、結婚前は結構有望な社会人だったよね」と、聞く。
そう、雑誌社で将来を期待されていた社員だった、と志保もうなずく。
 「仕事をやめたら、どんどん視野が狭くなって、ある日、目の前しか見ていない自分に気がついて恐くなったのよ。でも信一郎は自分と海のために家にいて欲しいのよ。仕事が欲しくって何度も話し合ったわ。別れたくなかったし。でもね、最近、信一郎に女の人がいることに気付いたの」
肩をぴくっと震わせた志保に気付かず、
「その人はきっと、信一郎の望むような家庭を作れる人だ、と思ったら、別れる気になったの。これで、わたしの長い話はおしまい」と美紀は口を閉じた。  ─ つづく ─


<編集後記> 阪神大震災の後遺症で日本列島は大きく揺れ始めている。折しも今年は統一選挙の年。この辺で本当の住民のための福祉とは何なのか、よーく考えて、それを施策化してくれる人を選んで欲しいものだ。当ライフステップサークルも些少ながら被災者への義援金を送った。亡くなられた方のご冥福をお祈り申しあげます。

肖像画

髪みだせる裸の女、
そは青ざめし肉塊とのみや見えん
じっと身ゆるぎもせず座りて、
尽きぬ涙を手に受けつつ傾く。
前なる目に見えぬ無底の淵を覗く姿勢。目は疲れてあり、
泣く前に、余りに現実をみたるため。
口は堅くしまりぬ、
未だ一たびも言わず歌はざる其れのごとく。
さて、画家よ、彩料には
わが好むパステルを用いたまへ、
剥落と褐色とは
恐らく此像の女の運命なるべければ。

                与謝野晶子(抜粋)



地域社会へ女性の感性を

                  酒井光代

「女性の時代」と言われて久しいのですが、地域社会は本当に女性に優しいのでしょうか。
 例えば福祉など、お年寄りの介護に疲れた主婦の立場を思いやる施策がなされているでしょうか。そして私たちの高齢化は勿論のこと、誰もが病気や交通事故などで身障の身になるかもしれない時代です。その時、道路は安心して歩けるでしょうか。階段は大丈夫でしょうか。
 あるいは、主婦がリサイクル運動や分別収集に努力してもいっこうに減らないゴミ問題。点数ばかり重んじる教育や社会の縮図とも言えるいじめの問題、数え上げればきりがありません。
 私は古河市職員として25年勤めました。いわゆるハコモノ行政のかげになって、環境、福祉、教育などのソフト面での立ち遅れを淋しい思いで感じたものです。
 無駄のない施策、協調しあえる経済力の発展など、人と物の効率的な運営が大切です。
 生活を担う女性こそ、これからの環境、福祉、教育の問題解決のキーワードになるはずです。
 多数決を重視する民主主義社会では少数派の意見は政策になりにくいのです。生命を生み、育てる女性であればこそ言える意見を私たち女性のネットワークで施策化の出来るリーダーを地域社会に送りましょう。
 あなたの感性が、本当の意味の優しい地域社会を作っていくのです。そしてあなたが輝き、町が輝くのではありませんか。    (ネットワーク「輝く会」代表)             

ゆいは語る  朗読講演

 金子みすゞ 彼女は大正時代の童謡詩人で自らの命を自分で絶つという数奇な運命を辿った女性です。皆さんもどこかでl聞き覚えのある名前ではありませんか?
 その彼女の詩の朗読講演が結城のアクロスにて開催されました。小口ゆいさんいう朗読の講師などもされている女優さんです。
 朗読といえば静かな雰囲気の中で、音楽が流れ…ナンテそんな情景を想像して行った私にとり、彼女の個性的なコスチュームと、会場全体に響き渡る声、そして時には大胆なジェスチャーを交えながらの朗読にただびっくり。
でも小口ゆいのふんする金子みすゞの世界を見事に演じている姿に引き込まれていました。
 舞台を降りた彼女は小柄なとっても素適な女性でした。
みすゞの心を形にし、ネパールに小学校をという運動が始まっているそうです。


"友だち"の輪

高橋満子さんで~~す!

境に住み始めて6年目。ボランティア活動を始めて3年目。 「これからの人生のライフワーク」と考え、初めてボランティアだが最近「もっと自分を磨いてこそ人様のお役にたてるのでは」と迷いも出てきた。本音で話し合え、時を過ごせる友達が欲しい。人生についての話ができる友達が欲しいと思っている。ボランティアに興味のある人、遊びにきてね!

町かど 

   ~ 人が輝き、町が輝く~

古河市の女性グループKLUB"出会い塾"の集いで「過疎を逆手にとる会」事務局長の宮崎文隆さんが講演。 「過疎逆」の十箇条、町おこしの様々なアイデア、ユニークな発想の転換が紹介された。
 例えば、「元気の出るマンダラ」「元気」のための条件を元輝、元揆……というぐあいに必要な要素を見つけていく。言葉遊びのようで実は、かなり有効な方法。自分の持ち味を意識する、心とからだが喜ぶ事、痛みを抱え込むこと、…など、いろんな事が見えてくる。そして何よりも「元気づけ人」の宮崎さんは広島県を発信基地にして、全国を飛び回り、町の活動家たちを元気づけている。

「夢をおこし、人をおこし、町をおこし、そして元気をおこそう」と。

ご一緒しませんか?

                 総和町 〇川桂子

始めまして!
私たち「くらしのグループ」と申します。
総和と境の生協加入者6人の集まりで、活動を始めて3年になりますが、何といってもユニークなのは打ち合わせが夜であること、しかもいつも食べながらの会合なんです。
 今夜は去る、11月に飲料水として使用している思川を遡って5か所で水質検査をしました。「今後、継続出来たら…」と思っています。このあと、ゴミの焼却の見学などを予定しています。
 内海さんのアモルファスともクロスして家庭を、夫婦を考える夜もあり、「なかなか楽しい」と自画自賛(?)している私たちです。
 興味のある方、ご一緒しませんか?

女の出番だ せいやSEYYA

  ━ 地域で活躍するいきいき女性たち パートⅠ

                酒井 光代さん

古河市おんなまつりの仕掛け人

 市役所の引き出しの中で眠っていた、県の予算を私が頼み込んで引き出したのよ」と明るい口調で、酒井光代さんは語った。   去る、12月のライフステップ・サークルの集いでのこと。
 古河市の"おんなまつり"も今年で3年目。市の商工観光課に在職の時、酒井さんが地域を超えて女性のネットワークへ呼びかけ、実現したのがこの祭り。市や住民のやる気を起こさせた酒井さんの古河市への情熱は並みではない。みこし祭女会をはじめ女性の優しい町づくりグループ"KLUB"。全国から講師を呼ぶ、"出会い塾"とフル稼働が続く。そして遂に市長選にまで挑もうと言うわけだ。
 「女性でなければ言えない環境や福祉のこといっぱいあるのに、数の論理で施策にならないのが現状なのです。」と語る彼女の優しいまなざしには、母を超えた、人間愛が感じられた。


明るくない明るい選挙  パートⅢ

 昨年6月、7月の2回の質問に対して、言い逃れとしか言い様のない回答を頂いた私たち前役員6名、まだまだ納得できなくて直接、木村泰之明選会長へ質問。
 督促した挙句の答えは過去2回と同じような、言い回しの違いとしか受け取れない。
例えば退任ではない交替だとか、女性なので家事の都合を考えて夜の連絡はしなかったとか、会則にはないとか。私たちが何故理不尽に思っているのか全く分かっていない。
 女性だと何故、夜の会合はだめなの?家事は女性だけのものなの?つまりこの意識に、私たち女性役員を対等に見ていない視点があるのだ。女だから云々という言い方は、少なくとも役員の肩書を得ている女性に対しては、差別ともとれる言い方だということを先ず、考えて頂きたい。
 又、アテ職をよしとしているこの地域の行政指導型の在り方、これで良いのだろうか。
本来、個人のモラルの問題から推し量らなければならない、明るい選挙の運動。町当局がJCのみに委ねているのも何とも不自然ではないか。リーダーたちはみなアテ職めぐり。アテ職ってそんなに良い制度なの?
 情熱ある誠実な住民もいるのに、何故か住民主体の運動が起こらない。本当に皆この地域の事を考えているのかしら?     ━ 了 ━


データにみる女性たち  

=考えてみよう=

地域の組織における役職について

「PTA」は前身を「父母を先生の会」と言いながら、出席者は圧倒的に母親が多いが、役員は父親が多い。特に開庁は「女性でも差し支えない」とは言いながらも、ごく自然に男性が選ばれています。
          女性に不利な社会慣行等事例調査
             茨城県・H4・12月調査より


第13号

1995.5.10 発行

おすすめの一冊

「蔵」(上・下)    宮尾 登美子 著

失明という運命と闘い、情熱的にそしてひたむきに生きた女性「烈」。激しく力強い生き方に驚きと羨ましさを覚えた。激しくいきたい女性におすすめ!  毎日新聞  各¥1300

クッキー Time

女のためいき ⑤

                    さくら 風子

 カーテンの隙間から漏れる朝の陽射しで志保は目が覚めた。  枕元の時計を見ると七時を過ぎていた。横の布団では、美紀と美紀の息子の海が寄り添って眠り、その向こう側のテーブルの上にはビールの空き缶が幾つも転がっていた。
 酔ってはしゃぐ美紀を布団に押し込むようにして寝かせたのは何時だったのか、布団の上に起き上がると頭がガンガンした。
 志保はそっと起き出すと濃いコーヒーをいれて、窓際に座った。それにしても、海と二人で雨に濡れて立っていたあの悲愴感はどこへいってしまったのか。美紀のあのはしゃぎかたは何だろう、と志保は美紀の端正な寝顔を見つめた。女一人で生きていくことを決めたものの、まだ不安なのだろう、と思う。それにまだ信ちゃんのこと愛してるんだ、と志保は確信していた。
 もしも...と志保は無意識にコーヒーカップを強く握りしめた。
もしも、美紀が感じた女が自分だとしたら、私は今までの美紀みたいに、信ちゃんのためだけに生きられるだろうか。
志保が、もう一歩踏み出せば、信一郎と志保は友達関係を超えてしまうだろう。
 息苦しさに耐えられずに、志保は立ち上がってカーテンの隙間から外を見た。
 窓の下を登校途中の小学生がランドセルを重そうに揺らしながら走り、その後からスーツ姿の若い女性も足早に行き過ぎた。
 私も仕事行かなくちゃね。志保は小さな声で呟いた。これから冬に向かうというのに、もう来夏の婦人服の企画が慌しく始まっていた。

 職場の喧騒が、けたたましい電話のベルや、タバコの煙さえも、遠い昔のことのように懐かしく感じられた。  ─ つづく ─


<編集後記> 東京都知事に青島幸男さんが選ばれたということは、ここ2~3年の国民不在の権力争いに住民はうんざりしたということだろう。紐付きでないリーダーでなければ、地方自治体は真に住民側に立った政治は出来ないのかもしれない。権力に屈せず頑張って!

元始、女性は太陽であった

自由解放!
併しそれが何だろう
思うに自由といい、解放という意味が甚だしく誤解されてななかっただろうか。
  (中略)
下界の拘束から脱しせしめ、高等教育を授け、広く一般の職業に就かせ、参政権を与え、家庭と言う小天地から、親といい、夫という保護者の手から離れて所詮独立の生活をさせたからとてそれがなんで私共女性の自由解放であろう。
成程それも真の自由解放の域に達せしめるよき境遇と機会を与えるのかもしれない
併し到底方便である、手段である。目的ではない。理想ではない。
 (中略)
しからば私の希む自由解放とは何だろう。
言うまでもなく潜める天才を、偉大なる潜在能力を十二分に発揮させることに外ならぬ。
それには発展の妨害となるものの総てまづ取除かねばならぬ。
それは外的の厭迫だろうか、はたまた知識の不足だろうか、否、その主たるものはやはり我そのもの、天才の所有者、天才の宿れる宮なる我そのものである。
           平塚らいてう・青踏創刊号より


桜に寄せて

                      内海和子

 桜の木の下には死骸があって、桜はそれ故にあのように美しく咲くのだという。そんな桜にとりつかれるのも、年を重ねたせいだろうか。例年のようにいく幸手市の権現堂は今-年も見事な桜、さくらであった。雨模様にもかかわらずの人出、若者もお年寄りも男性も女性もこの時ばかりは唯、唯、桜をみるためだけにこの地に集まるのだ。このあやしげな桜の魅力は何なのだろうか。
 大地震、狙撃事件、サリン事件、オウム疑惑、不況と、本当に世紀末的状況を呈してきた感のあるこのご時世、せめては花見でもという心情は何とも日本人らしい健全さなのだろうか。
 今年も桜が見られたという感動は、年々深まっていくようだ。
数年前吉祥院の境内で開いた夜桜パーティで、「死ぬなら今がいいわね。桜の咲く頃、お焼香を待つ間お花見ができるもの」などと言っていた自分を思い出す。あの言葉も桜のあやしさが言わせたのか。あの時輝いていた友人たちは今、どうしているのだろう?桜の思い出はつきない。
 桜の絵だけを描いているという画家がいるという。毎年数時間かけて、樹齢1400年の淡ずみ桜を見に行く人がいるという。
 この季節、私の目は桜にとどまる。一瞬の花の命に、人はそれぞれの心のエロスを重ねるのだろうか。せめて、その樹液の一滴となる日まで、つややかな桜の官能美に酔いしれていたいものである。
桜はもう散り始めている。

"友だち"の輪

松岡美智子さんで~~す!

人は人生のうちに何千、何百の人との出会いがあります。でもそれはただ通り過ぎるだけの出会いです。その中の何人かが私の良き指導者であり、アドバイザーであり、共に涙し、笑い合う良き友人です。皆それぞれの個性が輝いています。この輝きのパワーを浴びながら美しいシワを顔と心に重ねてゆけたら…最高です。


性別役割分担をどう思うか?

            (H.2.3月調べ@境町中央公民館)

  1. それでよい(40%)
  2. 男女平等なのだからおかしい(35%)
  3. 意識では平等と思うが実践は難しい(8%)
  4. 将来はどちらもすべきだ(5%)
  5. その他(12%)
 過日、当サークルで実施した性別役割分担に対する意識調査のアンケート結果は上記の通りである。
「男女平等」と「性別役割分担」という二つの意識の陰に見え隠れする「本音」と「建前」! 現実には家事一般を引き受けざるを得ない専業主婦の「たまには代わってやって!」という叫びや「お母さんだって何時も元気とは限らないのよ」というつぶやきが「女は家庭」という壁のこちら側にホロホロとこぼれ落ちているようにも見える。
 しかし、何も難しく考えることはないという意見もある。夫や子供に家事の楽しさや大切さを教えてやろう。「時には家事を引き受けて」と言おう。主婦と呼ばれる女だって自分だけの時間を自由に使えるのだ。
 もし、そうすることに後ろ見たさを感じてしまうとしたら、夫や子供が私たちを責めるからではなく、それは「良妻賢母」の呪文?が壁を越えようとする自身の足を引いているのかもしれない。

ふるさとになる町 大切にしたいねすネ!
 ━ 地域で活躍するいきいき女性たち パートⅡ ━
                
境町 内海和子さん

  今年は地方選挙の年、各地で選挙という怪獣が暴れている感じだが、猿島郡境町では8年前から町を憂い、学習している女性グループ、「ライフステップ・サークル」がある。当アモルファスを企画発行している。
 今回はその第h場である内海和子さんを紹介しよう。
 彼女はこの春、古河市長選で女性候補者の後援会会長を務めたつわもの?でもある。惜しくも桜は咲かなかったが、女性たちの手作りによる、ボランティアクリーン選挙という意味では大いに成果があったものと思われる。

Q…そこでまず、選挙の感想を…
A…率直に言って、選挙は別物ですね。本来は、日常のその人な  りの活動や理念で選ぶべきものを、数日間、いかに良いイメージを与えるかで決まるような所があるのですから。
A…でも、選挙は私たち一般住民の唯一の政治参加の場と思いますが…
A…そうですね。それだけに十分考える必要があると思います。私は昨年、数回にわたって、市川房江記念館の政治参画セミナーで研 修しましたが、その理想とするのは「出たい人より出したいひとを」というものです。地域によってお金のかかる選挙が当たり前の風潮があり、残念でしが。東京や大阪で市川さんの教え子たちがそれぞれのやり方で知事になったことを思うと、あながち理想でおわらない筈です。
Q…ところでこの様な活動を始められた動機を聞かせてください。
A…この町は「子供たちにとって故郷となる町、そして大人の私たちにとっては永遠の眠りの地」なのです
この時代に生きる者の使命として、何かをしなければという思いからです。

 情熱を込めて町のことを語る内海さんにキラリと光る何かを見たのは私だけなのでしょうか。(草彅記)

第14号

1995.10.20 発行

おすすめの一冊

マディソン郡の橋   ロバート.J.ウォラー著 ・松村潔訳

自然が残る片田舎の、農家の主婦が感じてしまった、ひと時の激しい愛。その思い出があったから、彼女は夫にも子供にも、優しくできたのだ。恋とは?愛とは?今一度、秋の夜長に考えてみるのも楽しいかもね。

         文芸春秋刊  各¥1400


クッキー Time

女のためいき  (最終回)

                    さくら 風子

<前号までのあらすじ>独身の志保は親友美紀の夫で学生時代ずっと片思いをしていた信一郎と密かにつきあっていた。ところが、美紀は働くことを許さない夫と離婚すると宣言し、志保は動揺する。>


 桜並木の続く公園のベンチに座ると、志保は桜の木を仰ぎ見た。
 桜の蕾がふくらんでぼんやりとしたピンクに見えるこの季節が志保は好きだった。
 並んで座った美紀にはザックリとした毛糸のジャケットを着て少々着ぶくれしていた。
 「おなか、目立ってきたね」ジャケットのボタンがはじけそうになっているのを、独身で妊娠したことのない志保にはまぶしそうに見た。
「うん六ヶ月なの。もう動くよ」と、美紀はちょっときまり悪そうに笑った。
 あの秋の離婚騒ぎの時、妊娠がわかり堕す、と思つ詰めていた美紀を夫婦の共通の友人である志保が間に入って何度か話し合った。
 志保の知っている信一郎は頼もしい冷静な人なに、美紀の前での彼は帰った時に食事ができていなくては嫌だとか、男は女に安らぎを求めるものだとかまるで駄々っ子のようだった。
  あんなに好きだったのに百年の恋もさめるとはこのことだわ、と志保はがっかりしてしまった。
 結局、子供の為に美紀が折れた形になって表面は丸く収まったのだが、働くことで自分を取り戻したいという美紀の強い思いがわかるだけに、志保としても後味が悪かった。
「でも、まだあきらめない。これからこの子を育てるように信一郎も育てるからね」突然、ベンチから立ち上がっての美紀の宣言に、「まったく母は強しね」とからかいながらも、心の中の灯りを美紀に灯してもらった思いで志保は美紀の横顔に見とれていた。        ─ 完 ─

女らしさのわな

 女らしさを賛美する風潮にしたがって生きている主婦は、わなにかかっているのではないか。彼女たちは動物的な"女"の役割に順応した。依存的になり子供っぽくなった。食物や品物よりもっと高いものを求めて生きることをあきらめてしまった。
 主婦の仕事に才能は必要ない。仕事はだらだらと続き、単調で、なんの報いもない。アメリカの女性は、捕虜のように虐殺されることはな。しかし彼女たちは悩み苦しんで、精神的な死へと、一歩一歩委近ずいている。

 ごく僅かの捕虜が死をまぬかれたと同じように、死に抵抗している女性もいる。彼女たちは自己を持ち続け、外界との接触を常に保ち、創造的な目的のために才能を用いている。

彼女たちは、主婦の役目に順応しなかった、勇ましい、知性の高い女性である。

      ベティー・フリーダン著「新しい女性の創造」より


選挙をふり返って

 日本婦人有権者同盟・水戸支部  前支部長 石川洋子

 第4回世界女性会議も終了した。
 茨城県からも「アジアの嵐」をはじめNGOフォーラムに多くの女性が参加された。北京で体験され学ばれたことをこれからどのように生かされるのか、期待するところ大である。
 さて、今年は統一地方選挙、参議院選挙と選挙の年であった。茨城県ではこの秋も引き続き地方選挙が各地で行われる。女性の政治参加をテーマにして、日本婦人有権者同盟水戸支部が地域で活動を始めて15年になった。その間、活動のネットを通じて知り合った「いきいき茨城女性」も多くなったが、アモルファスの内海和子さんは最も輝いている方だ。聡明で冷静な情熱家、美人、実行力、リーダーシップともに備わった人、何よりも十年にわたる地域での活動実績がある女性。
 この人を境町の40年ぶりの女性議員に送りたかっら仲間の思いは痛いほど私の胸に伝わった選挙戦であった。
 文字通り「理想選挙」に徹したアモルファスの皆さん。本当にご立派でした。全て手作りのボランティアでしたね。ご家族や仲間に支えられれ慎ましく、清らかな選挙戦を戦い、300人近い方の信認を得られた内海さん、敗れたとはいえ、何物にもかえられない大切な宝を得られたと言ってよいでしょう。どうぞこれを一生大切になさって下さい。
 選挙はきれいごとでは済まないかもしれないが、女性が「男の選挙」をしてはいけない。内海さんの投じた一石は大きいです。

クロワッサン

♡ちょっと小粋なプチレストラン♡

 オーナー自らの手作りケーキ、コーヒーセットで¥500というおすすめメニュー。それにランチは日替わりで、おかあさんの秋をモットーに暖かくてボリュームのある品々を揃えて、皆様をお待ちしているそうです。
 オーナーの峰紀子さんは栄養士の資格を持ち、ケーキ屋さんを開けるほどのケーキ造りの名人でもあります。長年の夢であった(お母さんのレストラン「クロワッサン」を今年の5月にオープンしました。一人フル回転で頑張っています。
場所は三和町のちょっとはずれですが、一度、足を運んでみてください。また行ってみたくなるような、とても温かみのあるプチレストランクロワッサンです。<真>


お茶の間懇談会開催

過日「うちうみ和子となかまの会」が開催した5回にわたる「お茶の間懇談会」では、主に女性たちの町政に対する、率直な「思い」が話し合われた。その思いとは…

  1. 交通が不便で、子育て中の病院通いが大変。鉄道が欲しい(30代主婦)
  2. ふるさと祭りの旅行先は外へお金を落とすので町の活性化にはならないと思う。(商店経営・主婦)
  3. 役場の職員の中には、対応がめんどくさそうな人がいる。(パート主婦)
  4. 町民体育館の使用料は高いのでは?毎回払うのは大変。(バレー愛好者)

「こうした町民の声、反映させてもらいたいですね。と代表者の内海さん。女性の思いは尽きないようだ。


議会模様  境町定例議会報告

         9月26日(火)一般質問  傍聴者 3名

質問した議員:北島貞夫さん、青木隆文さん、光山光次さん、忍田興之進さん(以上質問順)

新人二人を入れての初議会なのに、相変わらず傍聴者が少ないのは何を物語るのか?内容については議会事務局へお問い合わせを!


<編集後記> 女性議員誕生の夢は果たせなかったが、なぜかさわやかなスタッフ一同。以前にも増して張り切っております。応援してく下さった皆様に心からお礼を申し上げます。今後ともよろしくお願いします。(満)

女性が政治に挑む時

    選挙を終えて、女性候補に聞く

 今回は8月27日に実施された境町議会議員選挙に立候補した内海和子に一問一答。

A…立候補に何故?という声もあったようですが、その「思い」  を聞かせて下さい。
Q…この町では40年もの間、町政の場に女性の発言権が認められていなかったという現実に目を向けて、それがいかに不自然であり、かつ不当であるか提言したいという思いがありました。男女が本当の意味で台頭であってほしいと思っていますので。
A…境町の「男女学セミナー」などは4年目を迎え、多少なりとも女性たちの土壌はあったと思われましたが、立候補した女性が二人とも当選をはたせなかったのは何故でしょう。
Q…何故でしょうか。私もききたいところです。でも、選挙運動中はたくさんの皆さんの共感は得られましたよ。それが票に繋がらなかったのは私たちの活動の仕方が淡泊だったのでしょう。
女性ボランティアを中心にした手作り選挙であくまでもさわやかに理想選挙をめざした訳ですが、境町特融の体質は予想以上に厳しかったという事でしょう。

Q…その意味を踏まえた上で、この選挙にどんな意味があったと思いますか?
A…目標の一つであったお金をかけない選挙が出来たことは大きな意義があるはずです。何よりも普通の人が政治に参加してい行くためには重要なポイントですから。クリーン選挙は当たり前のことだから、政策に掲げげるのはおかしいという批判も承知していますが、現実にその風潮があることは選挙にかかわった方ならお分かりでしょう。財力の有無は政治家の能力とは何ら関係ないはずです。
Q…支援者へのメッセージと今後の活動は?
A…支援してくださった方々に心からお礼を申し上げます。内海和子の「思い」は少しも変っていません。これまで通り今を生きる者の責任として、未来の子供たちや町の為に微力でも発言し、行動していきます。私の志に興味のある方はどうぞご連絡下さい。話し合って、私たちの使命感を感じ合おうではありませんか。


ベティ・フリーダンと語る夕べ

           東京ホテルオークラ・平安の間にて

「新しい女性の創造」の著者で米女性解放運動家のベティ・フリーダン(74)が、北京での世界女性会議の帰り日本に立ち寄り、パーティを開催した。下村満子さん、山崎朋子さん等有名人も多数参加。当アモルファススタッフ5人も招待され、老いてますますたくましく美しい彼女にエンパワーされた、楽しい一時だった。(和)

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